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グダグダのクソブログ 下ネタをたまに言えばよいと思ってる クソ野郎 でも一人はいやなの
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「あれ?」

 


思わず声を出してしまった。

 


どうやらケータイを落としてしまったのだ。

 


「まいったな・・・」

 


回りを見回した。

 



薄暗い路地に電話ボックスがある

 



・・・・よく通る道なのだが・・・?

 



まぁ幸運だと思い。早速電話ボックスに入って、

 




持ってた数枚の小銭を何枚か電話にいれ

 




電話をかけた

 




が。つながらない

 




やはり壊れているのだろうか・・・

 




電話ボックスって時代じゃないしな・・・

 




たしか、コンビニにも公衆電話が置いてあった気がする

 




少し乱暴に受話器を置いて

 




戻ってきた小銭をポケットに入れると

 




僕はコンビニを探した









 



その日から

 




奇妙な夢を見るようになった

 



その夢とは・・・

 




闇。

 




あたりが闇

 




そこにポツンとある

 




電話ボックス

 

僕はそこにいる。

 


1時間ぐらいいる。

 


ただそれだけ。

 





電話ボックスの外に出るのは




 

さすがに怖いのでしない

 


ただ中で座ってる。そんな夢






 

 

前、入った電話ボックスを探しても

 


もうその電話ボックスは

 

なくなっている。

 


すごく不思議だ・・・


 


 

また今日もその夢を見るのだろうか




 

そう思って眠りにつく・・・








 

目が覚める

 

するとやはり闇の中の電話ボックス。

 

今日もか・・・



 


 

受話器に手をかけた。今まで、電話をするのは

 

なんだか怖かったので、受話器にはふれなかったが

 

しかし、こう・・・毎日変わらないんじゃあ

 

こちらも落ち着かない。

 


この夢が終わることを願って受話器をとった。






 

 

何も聞こえない。

 

が、僕は言ってみた。

 

「もしもし?」

 

すると

 

「もしもし」

 

と声が返ってきた

 

僕は驚き、息が詰まった

 


 


「はじめまして。私はA子といいます」

 


と向こう側の女性は特に驚くこともなく

 

自己紹介を始めた

 

僕は、それになんだか安心して自己紹介した

 


「あ、はじめまして。私は山田と申します・・・」

 


その後、彼女は不思議なことを言い出した

 


「ココにはルールがあります」

 


「1つ、外に出てはいけない」

 


「2つ、死んだ人に会いたいと思って、声に出してはいけない」

 


「3つ、電話相手にも会いたいと思ってもいけない」





 

「なんですか?それは?」




 

「さぁ・・・私も聞いた話ですから」

 


「ただココはあの世にとても近いらしいので・・・以上のことを守ってくださいね?」


 

「はぁ・・・」

 


僕は気のない返事をした

 


事態がよく飲み込めないし・・・それに

 


「あなたは生きてるんですよね?」

 


「はい。そうですけど・・・?」

 


それなら電話相手に会いたいと思ってはいけないのだ?

 


まぁ決まりなら守るべきだな・・・

 


そのあとA子さんと数十分お話をして・・・

 


目が覚めた。











 

それから毎日が楽しかった。

 


寝て、夢の中で毎日A子さんとお話してたからだ

 


昔の面白い話、今日あった話、会社のグチ・・・


 


 

わずか1時間だけだが、かなり充実した時間だった。






 

そして毎日話してるうちに思う・・・

 


会いたい

 


と・・・

 



だがダメだというルールなのだ。





 

そんなことを思っていた。

 


そんなときに

 


「私、結婚するの。」

 


少しショックだった。せっかくこんなに仲良く話していたのに・・・

 


「おめでとう。」

 


「ありがとう。」


 

でも・・・こう話しているだけで楽しいのだ

 


別にかまわない。

 



そう思っていた・・・





 

しばらくして・・・A子さんが泣いている日があった

 



「私、騙されてたの・・・」

 


「お金だけ持ち逃げされて連絡も取れない・・・」

 


「私は何を信じて生きていけばいいの・・・?」

 


といってまた泣き出した。

 

そして・・・僕はつい言ってしまった

 


「会いたい」

 



 


「ダメ・・・それがルールだから・・・」

 



「ダメじゃない!ココがあの世でも生きてる人間に会いたいって思っても平気だろ!?

 

現に今、平気じゃないか!!」

 



「でも・・・何が起こるかわからないよ・・・

 

自分だけじゃなく、相手にも迷惑がかかるかもでしょ・・・?」

 



「そ・・・そうだけど」

 



「でもありがとう。私もあなたと同じ気持ちだよ

 

でも・・・ダメだから・・・・」

 




そう言うと彼女は電話を切ってしまった

 

「もしもし!もしもし!」

 


もう声は聞こえない。



 

それから毎日、夢の中で、受話器をとっても

 


むこうは受話器をとってないのか・・・




 

なんにも話ができない

 



そんな日が3週間続いた。


 


そして今日も夢で受話器をとり話しかける

 

「もしもし?」

 


「もしもし!人がいたのか!?てか人か!?」

 


と男性の声が聞こえてきた。

 


A子さんではなかった。

 

少し落胆しながら・・・

 


「はじめまして。ここにはルールがあります・・・・」



 

 

 

 

それからA子さんではなく

 

ハセガワという男にかわってしまった



 

ハセガワも見かけない電話ボックスに入ってから

 

ここにいる夢をみてるという

 


そんなことはどうでもよかった・・・

 

A子さん・・・

 

心配だ。あんなに悲しんで・・・

 

ハセガワと話してる最中に思わず呟いた・・・

 

「会いたい・・・」









 

すると・・・まわりの闇が突然、消えた。

 

電話ボックスも、電話も消えた

 


白い空間と僕。

 

僕の前には・・・




 

ストレートヘアーのキレイな女性・・・




 

だが




 

血まみれだった。








 

その血まみれ女は

 




こちらに寄ってきて、冷たい手で僕の手を握ってきた。







 

悲しそうな女の顔が・・・・








 

少し微笑んだ

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