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ここに来てから何日経っただろうか・・・?
それすらもわからない真っ暗な部屋。
夜になると、俺はこの部屋にいれられる
朝から日が暮れるまでまでは
拷問を受けている
また夜が明けたら
拷問されるのだろう。
俺はここに来てから毎日拷問を受けている
理由はわからない。
なんのためかもわからない。
当然、俺はスゴイ情報を持っちゃいないし
こう・・・責められる理由が未だにわからないのだ。
何かの実験台にされてるのか?
そんなことは・・・どうでもいいな・・・
さすがに毎日・・・俺はこう願ってる
「死にたい」と
毎日、理由もわからずに行われる拷問
いっそ殺してくれれば良いのに。
と毎日思う。
しかし、何日も生かされてる。
一体なにが目的なのだ・・・?
もう・・・。いやだ。
もうじき朝が来る・・・
死にたい死にたい死にたい!
また今日も拷問が待っている
怖い。
今度は何をされるのだろう・・・
どんな責めをされるのだろう・・・
いっそ殺してほしい。
全身の傷が痛む。
その時
カツーン カツーン
足音が近づいてきた。
もう夜が明けたのか
また・・・繰り返されるのか・・・
バターン!
勢いよく扉が開く
「立て」
看守はそう言った
俺は立った
「・・・今日は大人しいんだな」
俺はいつも抵抗していた。
この後の恐怖に
痛みに。それがイヤで
暴れていたのだ。
「よし。来い」
もう・・・俺は諦めていた。
きっといつか殺してくれる・・・
そう思うことにした
この廊下を歩き終わって
扉を開けると・・・
また拷問が始まるのか・・・
俺は聞いた
「これっていつまで続くんですか?」
こんな冷静なことを言ったのは初めてかもしれない
いつもは
ヤメロ!
助けてくれ!
帰してくれ!
とか・・・騒いでるだけだったからな。
看守は扉の前で、言った
「お前への罰は・・・残り8230日だな」
なるほど。俺は死んでいたのか
人生には不安が付きまとう
それは未来がわからない故か
未来がわかれば行く先が見えて
不安は消えるだろう
だが先がわかってしまうと
絶望してしまうだろう
さきのことがわからなければ
人生に希望がもてるだろう
希望と同時に不安を得る
まさにジレンマ。
不安を失うと、希望も失う
我々は不安と戦わなければならないのだ
だから不安を恐れてはならない
恐ろしいものだが
死ぬまで不安とは戦わなければならない
死ぬまで共に過ごす感情
もしかすると不安というのは・・・
恐怖するものではないかもしれない
もしかすると不安というのは・・・・・・
人間は忘却することができる
あなたは今まで生きてきて
様々なことを忘れているはずだ。
忘れるということは罪ではない
忘れていくから救われる
忘却は救いなのか
忘れたいことほど
忘れられない
忘却は自分でコントロールできない
コンピューター上のデータのように
簡単に消去できるものではない
忘れたい過去ほど強く覚えている
後悔の念や
恐ろしい記憶、悲しい記憶、
自分にとって不利益な記憶
忘れたいが、忘れることができない。
忘れたいことを覚えているのは
ツライ過去を再び繰り返さないためなのか
そのために身体は防衛のために記憶してるのか
ならば忘却はしない方がいいのだろう
なんでもかんでも忘れてしまったら
また過ちを犯すかもしれないから
しかし私は忘れたい
しかし私は忘却を望む
しかし私は忘却こそ救いと思う